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Nov 21, 2011

イイモノ発見

近所の骨董屋さんで見つけましたゲーテのミルクピッチャー

なぜこれを作ったのか
どうやって日本にきて
そしてなぜ太子堂の骨董屋さんにあったのか
謎ばかり

一輪挿しにしようかと思っています


しかも全然似ていない!

Aug 30, 2011

時のかさなり

人類から戦争をなくすためには子供を3代において家族から引き離さなければならないと、あるSF作家が云っていたらしい。
どのSF作家なのか、本当にこの言葉を言ったのか、言ったとしたらどんな前後関係があるのか、実のところ全く知らない。
しかしこの本を読んだときにふと甦り、自分がその言葉をいかに記憶に残っていたか知った。

ナンシー・ヒューストン著『時のかさなり』は親子4代、それぞれ6歳のときを遡って語られる。
読み進めるうちにぼんやりとした家族の象徴が浮かび、そこに少しずつ記憶が提示される。
また実際の出来事が骨として加わりふたつを結びつかせ、読者はその意味を深い印象とともに理解することとなる。
この家族の【象徴】や【記憶】の根幹には、最終章の語り手であるクリスティーナの経験した戦争があるが、
6歳という年齢では、外郭だけの理解と、大人以上の鋭い理解がある。
「戦争があった」といった記憶は背景や歴史的意味においてではなく、
彼女の経験、そして「クリスティーナ」が「エラ」として歌手になった過程にある。
家族それぞれに与えた影響が明確になり、戦争の傷跡がいかに家族に伝承されるか知る。
一番身近な歴史は家族なのだ。

家族の記憶は、明文化された事実やはっきりとした言葉ばかりではなく、感情や言葉の端々によっても伝承される。
それが自分より過去の出来事を自分と繋ぎ合わせ、自分の歴史や歴史観を形作る。
私はSF作家の言葉には同意したくない。しかし悲しいことに、ある意味においては的を射ている言葉なのだ。
最初に描かれるソルという男の子こそ、戦争の悲劇の結果なのかもしれない。

Aug 18, 2011

日本史上最も知的な雑談

本屋でぶらぶらしていたら、平積みになったこの本に出会い、迷わず購入し、帰りの電車から読み始めました。

『人間の建設』 小林秀雄×岡潔

対談なので読みやすさはありますが、文字の奥に広がる世界が広く読み解くことはなかなか困難でした。何しろ岡潔の数学の話。巻末の参照や広辞苑、ネットを使いながら知らない言葉を調べていくわけですが、初めて知る数学の世界はまるで曼荼羅のようで、知らないことに関する畏怖の気持ちでいっぱいになりました。
実は岡潔の存在を教科書以外ではまったく知りませんでした。
googleで【岡潔】と入力すると予測変換のひとつめが【岡潔 奇行】とは。この本を読んだあとにその奇行の数々を読みました。奇行とはまさにこのことと納得することばかり。曰く、岡潔は雨靴しか履かなかったとのこと。革靴は歩くと頭に響くが、雨靴はゴムだから頭に響かず思考の邪魔にならない。
作中、私は小林秀雄の遠慮気味な言葉の選び方に少し違和感をおぼえていたのですが、これなら納得。おそらく小林秀雄は革靴で岡潔のもとを訪れていた。そして〔私の勝手な想像ですが〕小林秀雄は自分の選んだ革靴に誇りを持っており、もし歩いて音が頭に響いてもそれは思考の邪魔をするどころか助ける役割を持っていたのではないか。
そんなふたりの対談なので最初は遠慮するでしょう。しかし途中で岡潔がトルストイを悪く言うと、小林秀雄ははっきりと意見を述べる。そこに小林秀雄の芯を感じました。



表題は本に書いてあったコピー
少なくとも私が知る範囲では、最も知的でした

Jun 11, 2011

雨の土曜日は読書が愉しい

雨の土曜日は好き

布団から出なくていいという解放感
低気圧で少し鈍くなっている思考
いつもより少し重くなる空気

頭が働かない分、雑念なく読書ができます

今日は色々回し読み
短編を何冊か買ったら、同じ作者のものを続けて読みたくなくてElizabeth Gilbert PILGRIMS
Eat, Pray, Loveの著者の処女短編集 短編の愉しさがつまっています
アメリカの樹々の香りがしてくる


ブルガーゴフ 『巨匠とマルガリータ』

Rolling Stonesの「悪魔を憐れむ歌」にインスピレーションを与えたという奇想小説
翻訳が読みやすくてどんどん引き込まれて進みます

青山七恵 『窓の灯』
何か大きな出来事があるというわけでないのに、文章が美しく流れるからその淡い世界に入ってしまう

Yiyun Li A THOUSAND YEARS OF GOOD PRAYERS
静かな語り口に細かい心の動きがはっきりと見えるよう
文化が重なるとき、人の心は見えやすくなると思う

雨の土曜日は午後から曇りに
グリーンカーテンをやりたく既に買って成長しているゴーヤをどうするか悩んでいます
うむむ

Apr 26, 2011

最近のこと/読書の醍醐味

色々ありました。

地震、津波
本当に悲しくつらいことです。
少しずつしかできないけど、なるべく継続して寄付をすることしか今の私にはできません。

地震のことを書くとほかに何も書けなくなってしまいますが…
最近は自分の人生を変える様々なことがありました。
まあ自分のことなんて本当にちっぽけなんですけど。

当たり障りのないことだと最近は久しぶりに大江健三郎を読んでいます。
政治的思想こそ違えど、大江の言葉というものは私の中で生きている、ということを再確認しました。浪人生のときに初めて読み、そのときは何が何だかわからずに感動し、共鳴していましたが、あれから10年と少し。経験や知識を重ね、そのときより広い世界がわかるようになりました。すると当時の自分を思い出すとともに新しく自分のことを知る感覚が。これぞ読書の醍醐味。
読むことは続けよう!

Aug 12, 2008

明日から函館

私は明日から夏のバカンスで函館に行ってきます。
しかも新幹線→特急白鳥で。6時間の長旅です。
道中読むために買った本は…
『名画で読み解く ハプスブルグ家 12の物語』中野京子著
『食べる西洋美術史 最後の晩餐から読む』宮下規久朗
旅の電車で読む本は軽いタッチがいいということにようやく気づきました。

ああ、明日からおいしいもの、おいしいもの、おいしいもの。
暑くて寝苦しい東京を離れていざ函館!

May 3, 2008

扉の国のチコ

巖谷國士 文 上野紀子 絵 中江嘉男 構成

美しい絵の、美しい物語です。

以前世田谷美術館でやった「瀧口修造 夢の漂流物」展で観た
瀧口修造の部屋においてあったオブジェがちりばめられていて、
見知らぬ、でも懐かしい友達を訪ねる感覚になりました。

子供のころに感じていた、一歩先にあるような世界を思い出すことができる絵本です。