Nov 21, 2011

イイモノ発見

近所の骨董屋さんで見つけましたゲーテのミルクピッチャー

なぜこれを作ったのか
どうやって日本にきて
そしてなぜ太子堂の骨董屋さんにあったのか
謎ばかり

一輪挿しにしようかと思っています


しかも全然似ていない!

Nov 20, 2011

初めての万年筆

誕生日に万年筆を貰いました。
色々調べ、自分にはペリカン!と決めて、文豪っぽく(?)お茶の水の丸善で手に入れようと思いました。でも丸善には私の欲しいものがない。
帰りに伊東屋さんに寄ろうと夫と決め、お昼にお蕎麦を食べに神田まつやへ。食後ふたりで靖国通りを歩いていたら、万年筆屋さんを発見しました。金ペン堂。人の良さそうな店主とおしゃれなおばさんが店にいて、瞬間的に好きになりました。欲しい万年筆もありました。初心者であることを店主に告げたらインクの入れ方、手入れの仕方などを丁寧に教えてくれました。そして自分のいつも使っているノートにインクを入れてくれた万年筆で字を書いていたら、「字を書くのが早い人にペリカンは向いている」ということも教えてくれました。
夫からの誕生日プレゼントであることを言うと「素敵なプレゼントね」とおばさん。
幸せな気持ちで家路につきました。
帰って早速手紙などを書いていると、夫が金ペン堂について調べていました。万年筆界では大変な有名店だったようです。幸運な出会いでした。今回買った万年筆で、万年筆に慣れたら、次はもっといいものも欲しいです。

私の万年筆、ペリカンのM200

伊東屋でいつも買うCRANE & CO.のコットン紙に字を書くとうっとり。
インクは金ペン堂の店主のすすめでWatermanのブルーブラックにしました。字はへた。この万年筆を使って《味のある》字になりたいです。

Nov 19, 2011

美ヶ原高原美術館と'11 FBM 02

今回の旅の目的は美ヶ原高原美術館にてサモトラケのニケ
初めて動画を作ってみました。動画とかいうレベルではないのはわかっていますが…
私の名前の語源はニケなので、観たくて観たくて。レプリカですけど、感動しました。
その日は天気が悪かったのですが、山から見える動きの激しい雲がまるで海のように見え、元々船頭にいたニケの本来の美しさが見えるようでした。筋肉が緊張した腕から羽根、風にはためく布。
今まで全然考えもしませんでしたが、なんで勝利には女神なのかがよくわかりました。
戦うのは男性。女性は守らなくてはならない。
女性としての自分を考え直そうと思います。
(もちろん、戦う女性に守る男性もいると思いますが)

美ヶ原高原美術館のほかの展示は、まぁまぁ、でした。
夫は『スズメヲウツノニタイホーヲモチダス』が好きとのこと。

FBM当日は毎年同じ。メインフィールドには一回しか行かず、ただ美しい紅葉を楽しみました。

今回のお土産はニケの小さなレプリカ。
玄関に置きました。実はすっごく小さくてちょっと寂しい。

Nov 1, 2011

しばらくグッバイ、黒タイツ

気づけば11月に…誕生月でもあるのに(11月的)猛暑
もう暑いのは嫌いなんです!
早く寒くなってほしい

今年も9月中旬に黒タイツを始めました!
と思ったら黒タイツを履き始めたら捻挫をしてしまい…
しばらく湿布+サポーターが必須だったので黒タイツを履くことは不可能でした
その間はグッバイ、黒タイツ

捻挫をすると休日の散歩、ランニング、最近始めた自転車通勤ができず
それがとても大きなストレスになりました
あと黒タイツが履けないこともね
ちょっとした怪我でこんなに生活に支障が出るとは思いませんでした

2010年

2009年

2008年

2007年

こう並べてみると黒タイツ始めました宣言は私のブログの歴史でもあるんだなぁ
先週くらいからようやく黒タイツは再開できたけど、まだハイヒールは履けず少し寂しいです

Oct 1, 2011

捻挫/Greatful Dead

捻挫をしてしまいました。駅の階段で電車に間に合おうとしたら…
3日経とうとしていますがまだ痛くてあんまり歩けません。
左足をひねったのですが、ぶくぶく膨れて右足との対比がおもしろいことに。
写真を撮るのはなんとなくいやだから絵を。かわいそうな私の左足。まるで象。

RICEという治療法を実施しています。
R rest 安静
I icing 冷却
C compression 圧迫
E elevation 高位

夫に登山用の杖を買ってもらいました。これで月曜日には会社に行けるだろう。

ピンクの杖がちょっとかわいい。いつかするかもしれない登山にも役立つでしょう。
そしてお隣のGrateful Deadのポスターとよく合う。昔お母さんが買ってくれたポスターです。
かっこいいなぁ
Jerry Garciaが亡くなったときにたまたまサンフランシスコにいて、人々の悲しみをこの目で見たことにより印象に残り、ちょっと聴くようになりました。
東京タワーになぜかサイケに強いレコード屋があり、そこでデッドベアを買った記憶もあります。その当時は60年代のロックが大好きで、サイケの入り口に入ったもののあまりに深く恐怖を感じたのであまり詳しくはないです。また少しずつ聴き始めよう。

Sep 4, 2011

冬を待ちわびて

冬のみそ(猫の名前)
夏に猫が伸びているところより、冬に猫が縮こまって寝ているほうがかわいいと思います
早く冬にならないかな

Sep 3, 2011

台風のバカヤロー!

メタモルフォーゼが中止になりました。
予約したバスに乗ろうと東京駅八重洲口に行ったら、向こうから明らかにメタモな人たちが肩を落としやってくる。
ツイッターでチェックすると公式発表が。
丸の内のフォーシーズンズの前には登山ブーツやらレインブーツを履いた明らかに異質な人々が空を見つめているというカオス…

我々は早々に気分を変えて、来年は可能な限りフェスに参戦しようと誓い、戻りました。

帰りはなぜか開運の小槌を買っていました。これで来年のフェス運を…

でもその前にエレグラやってくれたらいいのになぁ

Aug 31, 2011

summer time and the livin' is easy

猛暑が過ぎてやっとそんな歌を歌えるようになりました
暦のうえではもう秋だし、夜に窓から忍び込んでくる空気はまさに秋のそれですが

今年の夏は自分を再び知ることになった夏だったように思います
何もなかったけどすごく楽しかったなぁ

そして表題のBille Holidayなど、アメリカの旧き良き音楽もたくさん聴きました

やはり歴史に残る音楽は理由があって歴史に残っている

ちなみに下の写真はOmelieがかれこれ10年くらい前に私に作ってくれた風鈴
南にピンクを飾ると恋愛運があがるとのことで、ピンクの魚を持った女性の絵ずっとお気に入りの夏の道具

Aug 30, 2011

時のかさなり

人類から戦争をなくすためには子供を3代において家族から引き離さなければならないと、あるSF作家が云っていたらしい。
どのSF作家なのか、本当にこの言葉を言ったのか、言ったとしたらどんな前後関係があるのか、実のところ全く知らない。
しかしこの本を読んだときにふと甦り、自分がその言葉をいかに記憶に残っていたか知った。

ナンシー・ヒューストン著『時のかさなり』は親子4代、それぞれ6歳のときを遡って語られる。
読み進めるうちにぼんやりとした家族の象徴が浮かび、そこに少しずつ記憶が提示される。
また実際の出来事が骨として加わりふたつを結びつかせ、読者はその意味を深い印象とともに理解することとなる。
この家族の【象徴】や【記憶】の根幹には、最終章の語り手であるクリスティーナの経験した戦争があるが、
6歳という年齢では、外郭だけの理解と、大人以上の鋭い理解がある。
「戦争があった」といった記憶は背景や歴史的意味においてではなく、
彼女の経験、そして「クリスティーナ」が「エラ」として歌手になった過程にある。
家族それぞれに与えた影響が明確になり、戦争の傷跡がいかに家族に伝承されるか知る。
一番身近な歴史は家族なのだ。

家族の記憶は、明文化された事実やはっきりとした言葉ばかりではなく、感情や言葉の端々によっても伝承される。
それが自分より過去の出来事を自分と繋ぎ合わせ、自分の歴史や歴史観を形作る。
私はSF作家の言葉には同意したくない。しかし悲しいことに、ある意味においては的を射ている言葉なのだ。
最初に描かれるソルという男の子こそ、戦争の悲劇の結果なのかもしれない。

Aug 29, 2011

サンライズとサンセット

ある夜、テレビをつけたら"Before Sunset"をたまたま放送していたのでなんとなく観る。
なんとなく、というのは前作の"Before Sunrise"があまりに良くて夢を壊してしまうような続編は観たくない!と思っていたから。でも目の前の装置で流れていると、ついつい観てしまう。

結論は、本当に観てよかった!
なのでDVDを2枚とも購入。買ってすぐに前作を観ました。
前作を観たのは随分前。当時観た時の感動は薄れてしまっていたのは少し悲しかった。なんだか過去を振り返っているような、ほろ苦い気持ちになっていました。
この映画を再び観て、私がいかに学生時代に執着してきかを思い知りました。すべてが新しくて、知らないことばかり。すぐに恋に落ちて、すぐに感動をする。好きなことばかり考えていられる生活。いつもそのころに戻りたいって思っていた。
でも本当に戻れたら今の私はどう感じるのか? きっと想像よりつまらないでしょう。今は知識を得て、経験もたくさんした。それにその経験のおかげで自分の好きなもの、自分らしい物事がわかるようになってきた。「ときめき」なんてそんなに感じなくなった代わりに、「幸せ」を感じられるようになってきたと思う。主人公二人の会話を見て、そんなことを思いました。

"Before Sunset"は前作の味をまったく損なっておらず、2作の間に空いた9年間の真実味もあってすごく見ごたえがありました。本当に脚本が素晴らしい。
主人公のふたりと同じように、私も年齢と経験を重ねてきた。だからふたりの感情が私のなかで自然と再生されました。

"You come here to Paris, all romantic, and married"
これはジュリー・デルピー演じるセリーヌの台詞。字幕が秀逸でした。
「少年の心のままパリに来るなんて」
この言葉には二人の、そして普遍的な男女の関係性がよく表れています。
男性は夢のなかで現実を生きて、女性は夢のために現実を生きている。
30代にこの葛藤が最も顕著にでるのかも知れない。だって20代は女性も夢のなかだったから。
しかし女性は自分の機能の期限、つまり子供を危険性なく産める年齢の限界が迫ってきていることに気付いてしまうのが30代だと思う。
だから夢を見つつも、目の前にある現実を直視することになる。男性をその現実につれてこようとしても大変。そこから葛藤がうまれる。
考えれば考えるほどわからなくなり、迷宮に入ってしまいます。
きっとその迷宮が男女の関係の醍醐味でしょうけど。

しかし…イーサン・ホークの老け方には驚愕しました。
昔はあんなにかわいかったのに! 時間は残酷…
そしてジュリー・デルピーはさらに美しくなっていることに驚き。
実はジュリー・デルピーのことを昔はあまり好きではありませんでした。
ゴダールの映画で観たとき、なんでゴダールはこの人を選んだんだろうかと思ったくらいです。
アンナ・カリーナ的なかわいらしさがすごく好きだったのに、カーリーヘアーの薄い顔の女性なんて、と。
でも今は彼女の美しさがよくわかるようになりました。
彼女こそ内面から輝く美しい女性だな、と。

今、"2 Days in Paris"の続編になる"2 Days in New York"を撮っている様子。
パリジェンヌの彼女が撮るアメリカにすごく興味があり、今から公開がとても楽しみです。


Aug 18, 2011

日本史上最も知的な雑談

本屋でぶらぶらしていたら、平積みになったこの本に出会い、迷わず購入し、帰りの電車から読み始めました。

『人間の建設』 小林秀雄×岡潔

対談なので読みやすさはありますが、文字の奥に広がる世界が広く読み解くことはなかなか困難でした。何しろ岡潔の数学の話。巻末の参照や広辞苑、ネットを使いながら知らない言葉を調べていくわけですが、初めて知る数学の世界はまるで曼荼羅のようで、知らないことに関する畏怖の気持ちでいっぱいになりました。
実は岡潔の存在を教科書以外ではまったく知りませんでした。
googleで【岡潔】と入力すると予測変換のひとつめが【岡潔 奇行】とは。この本を読んだあとにその奇行の数々を読みました。奇行とはまさにこのことと納得することばかり。曰く、岡潔は雨靴しか履かなかったとのこと。革靴は歩くと頭に響くが、雨靴はゴムだから頭に響かず思考の邪魔にならない。
作中、私は小林秀雄の遠慮気味な言葉の選び方に少し違和感をおぼえていたのですが、これなら納得。おそらく小林秀雄は革靴で岡潔のもとを訪れていた。そして〔私の勝手な想像ですが〕小林秀雄は自分の選んだ革靴に誇りを持っており、もし歩いて音が頭に響いてもそれは思考の邪魔をするどころか助ける役割を持っていたのではないか。
そんなふたりの対談なので最初は遠慮するでしょう。しかし途中で岡潔がトルストイを悪く言うと、小林秀雄ははっきりと意見を述べる。そこに小林秀雄の芯を感じました。



表題は本に書いてあったコピー
少なくとも私が知る範囲では、最も知的でした

Jun 11, 2011

雨の土曜日は読書が愉しい

雨の土曜日は好き

布団から出なくていいという解放感
低気圧で少し鈍くなっている思考
いつもより少し重くなる空気

頭が働かない分、雑念なく読書ができます

今日は色々回し読み
短編を何冊か買ったら、同じ作者のものを続けて読みたくなくてElizabeth Gilbert PILGRIMS
Eat, Pray, Loveの著者の処女短編集 短編の愉しさがつまっています
アメリカの樹々の香りがしてくる


ブルガーゴフ 『巨匠とマルガリータ』

Rolling Stonesの「悪魔を憐れむ歌」にインスピレーションを与えたという奇想小説
翻訳が読みやすくてどんどん引き込まれて進みます

青山七恵 『窓の灯』
何か大きな出来事があるというわけでないのに、文章が美しく流れるからその淡い世界に入ってしまう

Yiyun Li A THOUSAND YEARS OF GOOD PRAYERS
静かな語り口に細かい心の動きがはっきりと見えるよう
文化が重なるとき、人の心は見えやすくなると思う

雨の土曜日は午後から曇りに
グリーンカーテンをやりたく既に買って成長しているゴーヤをどうするか悩んでいます
うむむ

May 28, 2011

相対性理論と本人の言葉

アインシュタインの舌を出した写真が好きだ。
科学者といわれる人々に縁がなく、堅いだけのイメージを持っていたのだが、そのイメージに人間味をもたせてくれた。

その写真のお陰で興味を持ち、そして基本的な知識を得たいがために、相対性理論入門といった本を何冊も読んできた。
何年かおきに相対性理論を理解しようと試み、入門書を読み、そして挫折をしてきた。
相対性理論のなんたるかを理解している父や兄に助言を求めた。
父の説明はあまりに難しく、また兄の説明はあまりに簡潔であった。
(兄の説明は「電車の中でボールを投げるようなもん」わかるような、わからないような)
私はあきらめていた。
真性文系人間に理解しうるような生易しい理論ではないのだ。

あきらめてからしばらく経ち、ある日インターネットで名言の検索をしていた。
そこでアインシュタインの言葉に出会う。

Put your hand on a stove for a minute and it seems like an hour. Sit with that special girl for an hour and it seems like a minute. That's relativity.
「ストーブの上に手を1分置いていたら1時間に感じるだろう。好きな子の隣に1時間座ったら1分に感じる。それが相対性理論だ」

この言葉に私が知りたかった相対性理論のすべてがあった。
私は相対性理論のまわりだけをうろうろしていて、入口の扉をノックしていなかったのだ!E=mC2
未だにちゃんと意味はわかっていないけど(!)

Apr 26, 2011

最近のこと/読書の醍醐味

色々ありました。

地震、津波
本当に悲しくつらいことです。
少しずつしかできないけど、なるべく継続して寄付をすることしか今の私にはできません。

地震のことを書くとほかに何も書けなくなってしまいますが…
最近は自分の人生を変える様々なことがありました。
まあ自分のことなんて本当にちっぽけなんですけど。

当たり障りのないことだと最近は久しぶりに大江健三郎を読んでいます。
政治的思想こそ違えど、大江の言葉というものは私の中で生きている、ということを再確認しました。浪人生のときに初めて読み、そのときは何が何だかわからずに感動し、共鳴していましたが、あれから10年と少し。経験や知識を重ね、そのときより広い世界がわかるようになりました。すると当時の自分を思い出すとともに新しく自分のことを知る感覚が。これぞ読書の醍醐味。
読むことは続けよう!

再開

またもや放置していたこのブログを再開しようかな、なんて考えております。

宜しくお願いいたします。

読んでいる人いないと思うけど。