少し前までは新宿に行くと安心していました。何しろ京王線ガールなので、どこかに出かけるのには新宿を避けては通れません。それでなぜか新宿にいると、家の延長のような感覚に。ノーメイクでも行けました。
でも約2年間渋谷で働き、すっかり京王井の頭線ガールになってしまった私。よって新宿が通る場所ではなく出かける場所になってしまったのです。
そして今、家で仕事をしています。そうすると電車に乗らなくなるものですね。歩きで行ける範囲で全てを済ましてしまいます。そうすると、下北沢、笹塚が私の世界に。
「デパ地下行きたいなぁ…」→「クイーンズ伊勢丹があるじゃないか!」
「流行ファッションが見たいなぁ…」→「じゃあ古着でも見よう!」
「でかい本屋行きたいなぁ…」→「うちにはamazonがあるじゃないか!」
という具合に、どんどん内向きに。
さて、そんなことはどうでも良くて表題なのですが、最近新宿に用事が出来まして(といってもルノアール)、3日に1回くらい新宿に行ってます。それで、空腹でさまよい歩き、マイシティの地下にいるときに「そうだ、ゲウチャイに行こう!」と思いました。(ゲウチャイ、というのはすごく好きなタイ料理屋さんです。4番の麺、というのをいつも注文していますが、5年くらい同じメニューしか食べていないのに、未だ名前が覚えられません)
ルミネの地下にあるゲウチャイまで、久々に地下なんか通っちゃって行こうと思いました。
それがあんなことになるなんて…
といってもそこまでひどい話ではないのですが、西口の半地下の所を通ったとき、あまりの熱さ(暑さとはまた違う気がします)、臭さ、視界の不透明さに気を失いそうになりました。そしてそこを通る人、人、人…肩がぶつかっても謝る人はいないし。こんなに新宿って汚い街だったっけ?田舎から観光に来る人は「東京は住むところじゃない」って言う気持ちが本当にわかりました。私だってあんなのはいやです。
しかし慣れとはこわいものだ。西口のあの部分は何年か通勤で毎日通っていて、当時は何とも思っていませんでした。むしろ好きだった。
なんだか複雑な気持ちになって、自分の家を片付けようと決心(汚いのにはすぐに慣れるってことで)。小さなことが大きなことにつながりますからね。よって今日は朝から埃をはらったり、窓を拭いたりしています。最後には義母から教わったお酢と重曹の掃除をしたりして。工事に来ている人にも陽気に挨拶したりして、自分のまわりの反・新宿化を進行中。自分が反・新宿的であれば、新宿に行ってもその〔気〕みたいなのを持って帰ってくることもなさそうなので。そうすると心おきなく新宿に飲みに行けるってわけです。

ちなみにあんまり文章とは関係ないのですが、これから使う重曹です。
裏に「こんなにキレイになるよ☆」といった感じの説明があるのですが、なんだかイラストにあまり信憑性がないです。