何カ月か前のことになりますが…
ファッション命の古くからの友人と初台のオペラシティ・アートギャラリーで開催されているアントワープ・ファッション展に行ってきました。
はじめにアントワープ王立美術アカデミー・ファッション学科の学生たちの作品。それぞれに世界観があって驚きました。ひとつとても楽しかった作品は、前身頃と後見頃がブラインドになっていて、そこにタキシードの絵が描いてあるもの。袖はちゃんとしているんです。ファッションに対してのアンチテーゼであるようにも思えました。見せかけとは何か、ブラインドであったとしても問題ないのではないか? 服は、実用とファッションがあってそのふたつが独立したり、融合して新しいものが生まれてくる。ただ、ファッションだけを切り抜いたら、ブラインドが服になることが可能なんだ、と思いましたが…
現代アートを鑑賞するときと同じような感覚がありました。ちょっとした恐怖にも似ている感覚です。移り変わって行くことへの恐怖、でしょうか。理解できないままどんどん新しい物事が上書きされて行くことが恐くなることがあるのですが、そんな感覚に似ていました。
展覧会の最後の方にはマルジェラやドリス=ヴァン=ノッテンなどの展示があって安心しました。洋服は商業的であったほうが見ていて楽しいです。「自分も欲しい!」って思えるので。
私にとって洋服は、着てナンボ! …です。
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