Oct 26, 2008

富弘美術館

先週、両親の住む黒保根(まだ実家と呼べない)に行ったついてに、家から車で30分くらいのところにある富弘美術館に行ってきました。
ここは星野富弘さんという手足が不自由な画家の美術館です。彼の作品は本当に色の美しい、優しい作品でした。24歳の時に事故で手足の自由を失い入院中に花を眺め、同じ場所から動けない自分と花を重ね合わせたそうです。そういう彼の花の絵は、本当に生き生きとして、花がこちらに語りかけているようです。
そして絵からあふれる富弘さんの魅力。お母さん、お姉さん、そして現在は奥さんに支えられ創作活動をしているようなのですが、女性に恵まれている人なんだな、と思いました。魅力的じゃないといくら優しい女性でもそこまではしないだろ…と思うのです。事実、ロビーの壁に描いてあった彼の入院中のメモはとても優しく、ユーモアに満ちていた。一緒にいて楽しい人でもあるんだろうな…。

ところで、ここの美術館、星野富弘さんの絵画意外にも、建物が魅力的です。ヨコミゾマコトさんが設計し、91年に開館したそうです。長方形の建物の中を、いくつもの円を組み込んでいます。円の中の長方形って、たまにあるような気がするのですが、長方形の中の円というのは、初めての体験でした。私の直感としては、後者はスノッブな感じ、後者は優しい感じ。その優しい建物は星野富弘さんの絵画に合っているように思いました。小さな作品が多いので円だと見やすい気がしますし。そしてこの美術館は草木湖に面しているのですが、湖を全面ガラスの部屋から見ることができます。その部屋、天井が鏡になっていて、開放感といったら何の!母と私はあそこで昼寝をしたい…と。

美術館の裏から。季節がちょうど良かった。こんなに紅葉が美しい。
カフェにも寄りましたが、イームズの白いシェルチェアが、なんだかかわいかったです。カフェで使われているシェルをかわいいって思ったことなんてあんまりなったのですが。
コーヒーは、まあまあでした。母がパンを頼んだのですが、それが入ってきた器がシンプルでかわいかったのに、なんで飲み物は紙コップを?残念でなりません。

帰りに隣にある道の駅に寄りました。そこで干し椎茸を発見!安くておいしかったです。

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