最初はすごく楽しかったのですが、ちょっと見ただけでお腹一杯。私の好みではないという結論に落ち着きました。
私にとって芸術は、ときに好みとかいう場合ではないときがあります。
社会をうつす鏡のような存在だと。
それ自体に対しての関心等はさておき、そういうものがあるという認識が必要なことがある。歴史や思想に関係するので直視しなければならない。
しかし、生活となった場合は、好みの問題になってくるかと思います。もちろん、ウィリアム・モリスの残した形跡が無視できるものではありません。しかしこの展覧会は、もちろんアーツ&クラフツの歴史や思想をうつすものではありましたが、途中からデザインの展示即売会のような気がしてきてなりませんでした。そうなった場合、私の好みとは違う。
しかも照明がちょっと下手…(これが東京都美術館に行ったときに必ず持つ感想です)。
きっと英国通や、ガーデニング好きの方々にはたまらない展覧会です。実際会場にいる人たちの会話を聞いていると、「イギリスに行ったときに…」なんて言葉を聞いたりして、ちょっと羨ましかったです。いいなぁ。
途中でウィーンにおけるアーツ&クラフツの影響に関してのコーナーがあったのですが、そこは垂涎モノでした。この展示即売会だったら消費欲が高まります。レプリカ全部欲しい…。
それにマッキントッシュのコーナーも素敵でした。好みです。
展覧会を出たら、そこが素晴らしい物販の世界でした。我々夫婦も思わず壁紙を買いそうになりました。ハガキしか買いませんでしたが。

ウィーン工房のはがき …のはがき。
東京都美術館を出て、アーツ&クラフツのアートの部分が足りなくなって国立西洋美術館の表のロダンを堪能しました。春の空にそびえるカレーの市民は、またいっそう美しかったです。
しかし、こういうことをしている私も、結局は好みだからロダンを観るわけで。
帰りにベラスケスの画集とハプスブルグ家に関する本を買って帰りました。
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