私はよく、いつも持ち歩く手帳等にそのときに気に入っている絵のコピーを貼っています。
これは'05の手帳です。
なぜ自分がこの絵を選んだかはわかりません。
おそらく国立西洋美術館でラ・トゥール展をやったときの新聞の切り抜きです。

マグダラのマリアの、鼻と口しか見えない横顔を柔らかいロウソクのの炎で照らされています。
口元はほほえんでいるようにも見えますが、鼻の先が、私には泣いたあとのようにも見えます。
頭蓋骨に添えた手は優しいです。
静かな美しい作品です。
美術作品はなんと言っても現物がいいのですが、こうやって印刷が雑なものを常に持ち歩き、よく見て考えることもとっても好きです。
自分の体に入って行くようです。
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