Oct 17, 2009

明日の神話での待ち合わせ

渋谷駅に岡本太郎の『明日の神話』が展示されています。
待ち合わせが岡本太郎の壁画の前だなんて…すごく豊かな気持ちになります。

公共の場に美術があることは、通行人にとっての財産だと思います。
そのときに何も思わないとしても、脳の深くにその残像が刻みつけられたり、それをきっかけに何かに興味をもったり、ただ毎日なんとなく目に入るだけでも…極端なことを言うと「何を感じるか」ではなく「そこにある」ということが大事なんだと思います。そして岡本太郎自身も芸術は大衆のためにあると言っていました。
また、芸術作品は多くの人の目に触れることによって深さを増し、より良いものになっていきます。作品が作者の手から離れて鑑賞者のものになって行く気がします。そうするとその作品に込められたメッセージがより強くはっきりと浮かび上がります。
この壁画も最初に掲げられたときより今の方がずっと輝いているように感じます。

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