ある火曜日、ボキューズミュゼでランチを食べ、森アーツセンターで開催されているボストン美術館展を観に行こうと夫と計画しておりました。私は高所恐怖症なので、とっても高いところにある森アーツセンターには夫の協力なしにはどうにも無理そうでした。また夫は初ボキューズ、私は二度目で何を頼もうか前日からわくわくしていました。
朝ご飯は消化のいいものを食べたりして、ついた瞬間が一番おいしいタイミングになるように努力をしました。
様々な誘惑を乗り越え新国立美術館についたら…火曜日は休館日!
「美術館の休館日は月曜日と決まっているでしょ〜!」火曜日に閉まった門の前でそう叫んだのは私が初めてではないでしょう。
落胆しましたが、とにかくお腹が減ったし、フレンチ的な食事を受け入れるおなかになっていたので、急遽恵比寿に移動。ビストロダルブルでようやくランチをいただくことができました。本当にとってもおいしかった。もしかしたらこっちのほうがおいしかったかも。
しかしランチ後はもう六本木には戻りたくない、と夫。せっかく高いところに上る心の準備ができていたのに!
歩いて行ける美術館といえば目黒庭園美術館。ちょうとロトチェンコ+ステパーノワ展を開催していました。夫が好きそうなので即決。
展示は興味深かったです。はじめの方はふたりの人物紹介のよう。ロトチェンコの絵画が展示されていましたが、絵画というよりグラフィック。きっと当時の人々にはすごく新鮮で不思議に写ったのだろうな。もちろん今見ても新鮮です。共産圏の人々の生活に少し触れられた気がしました。やはり伝えようとする明確な何かを持っている人の作る作品は力強く、何を伝えようとしているか考えようとする前に鑑賞者の心に入ってくるような気がします。
そしてストイックな表現手段は体脂肪率10%以下!というイメージでした。私は肥満気味な絵画(宮廷の香りがするような)が好きなので、好みとは違いましたが、とても興味深く、楽しく鑑賞しました。
作品をゆっくり観たあとはお庭へ。ちょうど薔薇が美しい時期で幸運でした。

薔薇もたくさん見られ、最終的にはすごくいいお休みになりました。終わり良ければ全て良し!